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ライム的雑感
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猫の歴史 
 2008/04/27 Sun 16:32:57  Edit
◆犬は、およそ5?6万年前から人間の集落の近くにいたと言われ、
人に飼われるようになったのは、1万数千年前からである。
猫と人との歴史はそれよりも浅く、人間に飼われるようになってから
せいぜい5千年くらいだと言われる。
猫の直接の祖先は、アフリカに生息するリビアヤマネコだというのが
定説である。リビアヤマネコは、性質が温厚で人に馴れやすいそうで、
古代エジプト人が家畜として飼い馴らしたのが最初だと言われている。

◆貯蔵してある穀物を食い荒らすネズミに悩まされていた古代エジプトでは、
ネズミを追い散らし、ハンティングしてくれる猫は非常に有益な動物であった。
猫は穀物を食べないので、ネズミを狙って穀物貯蔵庫に住み着いた猫を、
古代エジプト人は歓迎した。
こうして、ネズミ退治の仕事を与えて飼い始めたのが、人と猫の関わりの
最初だったと伝えらえる。
古代エジプト人は、やがて猫を神として崇めるようになる。飼い猫が死ぬと、
飼い主は眉を剃って喪に服した。富裕層の飼い猫だった猫たちは、
高貴の人間が死んだときと同じようにミイラにされた。



◆古代エジプトでは、猫を海外に持ち出すことは禁じられていたが、
商売目的のフェニキア人たちによって密かに持ち出され、やがて
ヨーロッパ全土に広がっていった。
猫は大人しくて小さくて飼いやすいし、何と言ってもネズミを退治して
くれるので、最初のうちはどこでも歓迎されたようだ。
ネズミは人間の食料を食い荒らし、ペストの原因ともなるので忌み嫌われた。
人が猫に求めるものは、ネズミを寄せ付けないことであった。
猫がいるだけで、その家にはネズミがいなくなるくらいに、猫は、
効果的なネズミ駆除のための存在であった。
船乗りたちはみんな、食料や荷物をネズミに荒らされないために、
猫を船に乗せて航海するようになった。

◆こうして世界各地に広がって行った猫たちは、エジプトから東へ
東へとやってきて、とうとう海を超えて日本に到着する。
日本には、奈良時代に、経典などをネズミの害から守るために、
一緒に船に乗せられて中国から輸入されてきたと言われている。

zz.gif

◆ちなみに、エジプトから始まって中近東の国々と日本を含むアジア
各地では、昔からずっと猫を大切にしてきた歴史がある。
エジプトでは猫は神であったし、中東の国々でも、猫は非常に神聖な
ものとされるし、タイでは、茶色い(黄金色の)猫は神の遣いとされる。
こういう地域にやってきた猫たちは幸せだったが、ヨーロッパに渡った
猫たちは、その後、受難の時代を迎えることになる。
中世のヨーロッパでは猫は悪魔の遣いとされたのである。

◆これは、中世になってキリスト教の勢力が増大してきたためで、
ヨーロッパでは宗教裁判が頻繁に行われるようになり、魔女狩りが
始まると、猫は魔女の手先であるとみなされたためであった。
なぜ魔女の手先とみなされたかというと、猫の持つミステリアスな
雰囲気のせいもあったかもしれない。そしてまた、
魔女呼ばわりされたのは独り暮らしの孤独な女性(また、老女)が多く、
癒しと慰めのために猫を飼っていることが多かったそうだ。
魔女には猫がつきものというイメージは、いつの間にか当たり前の
ようになっているが、猫たちにとってはとんだとばっちりだったわけだ。

z5.gif

◆こうしてヨーロッパでは、俗信や迷信が満ち満ちたそんな暗黒の
時代が長く続いたのである。300年の長きに渡って猫を迫害し続けた
ヨーロッパでは、当然のことに猫の数は激減し、そしてペストが
大流行して、ヨーロッパの人口まで激減する。
猫がいなくなったせいで、ネズミが大発生したのが大きな原因であった。
ところが人間とは勝手なもので、それまで悪魔とみなして散々苛めていた
くせに、ネズミを退治するために猫が役に立つことを思い出した人々は、
今度はこぞって猫を飼い始めたのであった。
ネズミを捕るのが上手な猫には高い値が付いたそうだ。結局、ペストが
静まったのは猫の存在が大きかったのである。

zz.gif

◆猫と人の歴史は、(一部壮絶な事実もありながら)、こうして現在に至る。
ヨーロッパでも、猫に対する見識が少しずつ復活してきて、ペットと
しての地位を確立してきたのは19世紀になってからである。

1871年に、イギリスのロンドンで世界初のキャットショーが行われたが、
彼の地の猫愛好家たちは、パッとしないイギリス産の猫に対して、
東洋産の猫たちのあまりのすばらしさにショックを受けたという。
ヨーロッパでは猫の迫害の時代が長く続いたために、猫の種の保存は
おざなりにされてきたのに対し、中近東各地、アジア各地では、猫は
ずっと大切に扱われてきた。
東洋では、宗教の争いごとに猫が巻き込まれることはなく、猫たちは、
勝手にネズミ捕りの仕事をしながら、本来の自由気ままな性質のままに
のびのびと暮らせたと言える。

◆例えば犬は、多くの使命があるために、その目的によって
人の手で品種改良を繰り返され、本来の姿とは異なってきているけれど、
猫たちは、ネズミを捕らせるということ以外は野放し状態だったので、
飼い猫といっても、比較的自由に本来の習性のままに暮らすことが
できたと言える。
人も、ネズミを捕ること以外は期待しなかったのだろう。このためか、
猫は他の家畜と違って、最も野生の原型を残していると言われている。

z5.gif





(neko zatsugaku sp3--yumeneko note)

猫の歴史 |  -- trackback  |  8 コメント  
コメント
▼この記事へのコメント
猫さんの歴史♪
だいたいのことは知ってたつもりだけんど、考えてみっと不思議だよなぁ。
リブちゃんやマーマのご先祖さまのルーツをたどって
いくと、エジプトに行きつくんぢゃね。こりはすごいと思った* ̄m ̄;;
2008/04/27 Sun 21:38:15
URL | ウミ[ 編集 ]
猫の歴史☆
ライムさん、こんばんは♪
猫の歴史、解りやすくまとめてあって大変面白く読めました。
猫たちは、人間の身勝手さに翻弄されながら生きてきたのですね。
これも定められた運命なのでしょうか。
すごく感銘を受けます。
楽しいお話、面白い内容、素敵なお話をいつもありがとうございます♪
2008/04/27 Sun 22:17:48
URL | ビー[ 編集 ]
★ウミちゃんへ
e-266
そだね~、普段は意識することはないけれど
よ~く考えると、不思議だよね。
リブのルーツをたどって家系図みたいなのを…
作れるわけないか(^^;
今、世界中にいる全ての猫がエジプトに行きつくのかどうか、
そこまでは知らんぞ~(笑)
2008/04/28 Mon 18:17:10
URL | ライム[ 編集 ]
★ビーさんへ
e-266
猫飼いの皆さんなら、これくらいのことはみんな知ってると思うけど
猫と人の歴史、ワタクシ的にはとても興味深いので、自分なりに
まとめたいと、常々思っていたの。
それに、ブログのカテゴリーにも残しておきたかったしね~。
なるだけポイントをおさえてまとめたつもりですが…(^^;
猫についての歴史的なことで、何か分かったり
思いついたら、このカテゴリーに追加していくつもりです。
こちらこそ、いつもご丁寧に読んで下さってありがとう(*^^*)
2008/04/28 Mon 18:27:40
URL | ライム[ 編集 ]
ライムさん、こんばん☆わ♪
ある程度は知っていましたけど、ライムさんの文章だとわかりやすくて
すんなりと頭に入ってきます。
面白いです♪ とても勉強になりました。
学校の授業では猫の歴史なんて教えませんもんね(^^;)
歴史的猫話、ライムさんはもっと色々知ってそう(笑
ぜひまた書いてくださいね(=^o^=)
moe@飛び石連休中
2008/04/28 Mon 20:38:51
URL | moe[ 編集 ]
動物達はいつも人間の都合で振り回されてるんだなぁ
なんて思ってしまいました。
神様だったり魔女の使いだったり
良くも悪くも人間と同じ地球上で生きているので
避けようがないのでしょうね。
今の北京で起きている事件も相変わらずの
人間の都合で猫たちには申し訳ない…。
可愛いニャンコたちをもっと愛してあげたいですね。
2008/04/29 Tue 09:20:33
URL | にんに[ 編集 ]
★moeちゃんへ
e-266
長いのに読んでくれてありがとね~♪
漠然としたことは誰でも知っていると思うけど、ひとつひとつの
ことをもっと深く知りたいな~と思っているので、自分なりに
調べています。歴史の中には、猫たちも深~く関わっている
部分が多々あるのよね。
ま~、人間の身勝手で、無理やり引きずり込まれた
ようなものだと思うけど。。。
そういうことも自分でもっと知りたいと思うので、なるだけ、この
ガテゴリーの中身を増やせるように挑戦してみますね(^^Vピース  
2008/04/29 Tue 17:30:24
URL | ライム[ 編集 ]
★にんにさんへ
e-266
まさにそうですね。
動物たちは、人間の都合と身勝手に翻弄されていますね。
実際、猫だけではなく、人間に関わりのある全ての動物たちが
犠牲になっているのでしょう。ひどい話はたくさんあります。
Olympicも、毎回何かの問題が起こりますけど、
平和の祭典なんて言えませんね。
人間社会は揉め事や紛争が多いけれど、動物たちが
それに巻き込まれたり犠牲になったりするのは
本当にやりきれません。。。
2008/04/29 Tue 17:54:40
URL | ライム[ 編集 ]
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